仮想通貨のアルトコイン(オルトコイン)とか草コインって何?
ビットコインだけが仮想通貨ではない
昨年(2017年)の年末に中学校時代の同級生数人と久しぶりに飲んだのですが、彼らは『仮想通貨=ビットコイン』だと思っていて、今や仮想通貨というものがビットコイン以外に1,500を超えるほど種類があるということなんか知らないんだなぁと実感しました。
たしかにコインチェック(coincheck)、ザイフ(Zaif)、DMM…いずれのテレビCMでも『ビットコイン』というフレーズを前面に押し出してましたから、良く知らない人にとっては、やっぱり『仮想通貨=ビットコイン』なんだろうなぁと思います。
この記事を読んでいる人は、そんな『仮想通貨=ビットコインなんでしょ?』というレベルの人だったり、『仮想通貨ってなんか色々あるよね』というレベルの人だったり、様々だと思います。
この記事では『アルトコイン(オルトコイン)』と『草コイン』って何なのかを専門用語を使わずにこの記事だけで分かるように解説しつつ、アルトコイン(オルトコイン)と草コインにまつわる色々な情報を書きます。
まずアルトコイン(オルトコイン)とは…
アルトコイン(オルトコイン)の『アルト(オルト)』は、『alternative:オルタナティブ』という言葉から来ています。オルタナティブは『別の可能性、取って代わるもの、代替手段』という意味です。ですので、『アルトコイン』以外に『オルトコイン』と呼んだり、書かれたりもします。
『alt』は「代替の」「代わりの」という意味で、アルトコイン(オルトコイン)は、ビットコインの代わりになる仮想通貨という意味になります。ですので、ざっくり言ってしまえば、ビットコイン以外の仮想通貨は『アルトコイン(オルトコイン)』ということになります。ビットコインキャッシュやビットコインゴールドも『ビットコイン』という名前は付いているものの、それらもアルトコイン(オルトコイン)です。
ただ、その中でも真のアルトコインと呼べるものと、そうでもないアルトコインの棲み分けがあります。
つまり、『alternative:オルタナティブ』というその言葉通り、誰から見ても『うん、たしかにビットコインの代わりとなりうるね』とか『ビットコインと肩を並べるレベルやん!』とか『いやいやビットコインを凌ぐやん!』みたいな仮想通貨と、『ん~ちょっとどうかな、ただ単にビットコインのソースに産毛はやした程度の焼き直しでしょ?』とか『いやいやいや…なにそれ?ギャグか何か?』というような棲み分けです。
更に言うと『すげぇ怪しいやん、怪しさ満点、騙されそうな臭いがプンプンするやん』みたいな仮想通貨もあります。
なぜビットコインの代わりになる仮想通貨が生まれるのか?
ビットコインは、サトシ・ナカモトが作成した論文を基に有志のプログラマ―達が2009年に仮想通貨の先駆けとして誕生させましたが、そのビットコインを作る為に『ブロックチェーン』という技術に基づいて開発されたプログラムは公開されています。
しかも、そのプログラムは誰でも利用できるようになっていて『ビットコインを作る為に用意したプログラムを改造して、好きなように別の仮想通貨を作っちゃっても全然いいよ』ということになっています。
仮想通貨の先駆けであるそんなビットコインですが、そのビットコイン自身も当初作られたプログラムの9割が書き換えられていると言われています。それだけ改善や改良の余地があったということですね。
しかも、この記事を書いている2018年3月現在でも、ビットコインはその処理速度がかなり遅く、取引手数料が高くなっているという問題を抱えています。仮想通貨の中で単位あたり一番高値になっているビットコインですが、支払いや送金に使うという『実用性』の面で考えた場合には、使い勝手の良くないものになってしまっているというのが現状です。
特に処理速度の問題は深刻で、VISAカードのシステムだと1秒間に約24,000件の取引を処理できるのに、ビットコインの場合は数件という状況です。こんなことになっている理由は、ビットコインを発明したサトシ・ナカモトがここまでビットコインが普及すると想定していなかったことから、それだけの処理が行える余裕を設計上持たせていなかったことが原因です。前述した処理速度や取引手数料というのはビットコインが抱える課題の一例で、実はそれ以外にもまだまだ課題があります。
そういった課題を解決する為の強い志を持った技術者や、仮想通貨に興味を持ってビットコインよりももっともっと便利でより良い仮想通貨を作って世に出そうとする技術者が世の中にはいます。
実際、仮想通貨は、以下の記事で詳しく書きましたが、第一世代、第二世代と進化していて、この記事を書いている2018年3月現在では、第三世代という段階にまで来ています。
第一世代は単純に決済や送金などの通貨としての機能を持ったビットコインを筆頭に、ビットコインに対してマイニングの簡易化、送金スピードの高速化、誰から誰に送金したのかを隠す匿名化などの改良を加えたライトコイン、モネロ等のその他の仮想通貨が第一世代、第二世代はイーサリアムのような、通貨としての機能に加えてスマートコントラクトという契約情報まで併せ持ってある条件が満たされたら契約を履行するような付加価値を付けた第二世代、IoT技術との融合を考えている第三世代の仮想通貨です。
結局、何が『アルトコイン』なの?
ビットコインと同等、あるいはそれ以上の優位性を持ち、新規性もあり、プロジェクトの目的が明確で、開発コミュニティが存在して着実にそのプロジェクトが計画に沿って進行していて、計画のもとでアウトプットも出している…そういったものが『アルトコイン』というのが僕の認識です。
じゃあ『草コイン』って何?
草コインという呼び名は諸説あるようですが、よく言われているのは、『●●コインってなんだそりゃwww』みたいな、笑っちゃうような仮想通貨、海外ではそれに該当する仮想通貨をShitcoin(糞コイン)と呼んでいるその表現を和らげて『糞』ではなく『草』にした等、色々です。
先ほど書いた通り、ビットコイン以外の仮想通貨は全てが『アルトコイン』に分類されます。ですが、その中でも前述したようなビットコインとの差異(新規性)もなく、プロジェクトがちゃんと進んでいるかも良くわからないような、評価の低い、一部の人にしか支持されていないような仮想通貨が『草コイン』ということになるかと思います。
仮想通貨の価値は、ある意味非常にわかりやすく、それを欲しがる人が多ければ、コイン1枚あたりの価値が高くなり、そうでもなければ物凄く安い、日本円換算で1円にも満たないくらいの価値になっています。そういう意味で草コインと呼ばれるものは、物凄く安いです。
草コインの魅力
ただ、そんな風に評価が低い、一部の人にしか支持されていない草コインを無下に扱っていいかと言うと、そうとは言い切れません。前述した通り、評価が低い、支持する人が少ないということは、その仮想通貨を欲しがる人が非常に少ない、ゆえにコイン1枚あたりの価値も物凄く低いということになります。
ですが、この記事を書いている2018年3月現在、コイン1枚あたりの価値が100万円を超えているビットコインですら、数年前にさかのぼれば1円にも満たないような仮想通貨でした。その時点でビットコインを沢山持っていた人は、億万長者になっています。いわゆる『億り人』です。
僕は2017年6月にビットフライヤー(bitFlyer)で仮想通貨を買い始めましたが、その時点で既にモナコインは上場していて、しかもコイン1枚あたりが40円程度でした。モナコインが日本発祥で、かつ、2ちゃんねる関連の仮想通貨だということは認識していました。当時会社の後輩から『モナコイン買ってみてくださいよ~』と冗談で言われていたのですが、僕は『そんなしょうもない仮想通貨なんか買わねーわ』とバカにしていました。それが2017年にはどんどん高騰して一時期2,000円(-_-;)までいきました。あの時後輩の言う通り、100万円分くらい買っていたらと思うと悔やまれます。
仮想通貨で大きく稼ぐには保有枚数がカギ。そこで草コイン
日本国内で草コインはどこで買える?
ですから、日本における1円の価値が高騰しない限り、このコイン1枚あたりの価値が高騰するということはあり得ず、今回書いている『草コイン』とはちょっと違うものと区別した方がいいと思います。
少なくとも『1円台だから10万円分買ったらすげー増えそうやん』とか思って待っていても、ほぼ価値は変わらないというものなので注意して下さい。
Zenのようなものを『ペグ通貨』と呼びますが、これについてはまた別途書きたいと思います。
僕は上記したように、途中から仮想通貨はできるだけ多くの枚数を保有した方が、コイン1枚あたりの価値が少し上がっただけでも保有枚数との掛け算で資産価値は増えるのでメリットが大きいと理解した後、コインチェック(coincheck)で最も安かったリップルを10万円分買い、ザイフ(Zaif)でZaifトークンを10万円分買いました。
リップルを買った当時は1枚当たり25円でしたから、10万円で4,000枚くらい買えました。その直後、買ったタイミングが良かったからか、みるみるうちにどんどん上昇し、一時は1枚あたりの価値が400円くらいまでになりましたので、10万円が160万円になりました。その時売っておけば…。欲張ったばっかりに…。
その経験から『やっぱり保有枚数だ!保有枚数が多ければ、高騰した時のリターンが物凄い』と気付き、その次に10万円でZaifトークンを約65,000枚買いました。
しかし、Zaifトークンについては、購入当時の10万円を下回ってしまっており、リップルの時のような高騰は、未だ一度も起こっていません。
海外も含めた草コイン
ここまでは、日本国内の大手仮想通貨取引所で取り扱われている仮想通貨をベースに草コインについて書いてきましたが、仮想通貨はこの記事を書いている2018年3月時点では1,500種類を超えています。どんな種類があるかは以下のコインマーケットキャップというサイトを見ると分かります。
↑のリンクをクリックすると、以下のようなページが表示されます。ここで赤い枠線で囲んだ『値段』をマウスでクリックすると、並び順が変わります。
1回クリックすると、コイン1枚あたりの価格が高い順に並び替えされます。
もう一度クリックすると、コイン1枚あたりの価格が安い順に並び替えされます。
このコイン1枚当たりの価格が安い順のリストを見てもらうと分かりますが、0.02円とかのコインがあります。
昨年(2017年)に保有していた仮想通貨が物凄く価値があがって1億円を超えたような人達(いわゆる『億り人』)は、ビットコインがコイン1枚あたりの価値がかなり低い頃から目を付けて保有していた人達ですから、そういう意味では、ここで紹介したような物凄く価値の低い仮想通貨を買って持っておくと、将来あなたも億り人になれるかも?
草コインのデメリットや注意点
とは言え、草コインにはいいことばかりかというと、そうでもないです。
そのコインのプロジェクトが詐欺的だったりする場合もあるからです。 つまり、プロジェクトに中身がない、そのコインが将来的に実際に使われる見通しが実はない…という場合もあり得ます。
この為、そのコインに関するプロジェクトが本当にしっかりとしたコンセプトがあって、ちゃんと進行しているのかを見極めて買う必要があります。
ただ、僕は海外の草コインを買ったことがないですし、それを調べるには海外サイトまで含めて調べる必要がある為、手を出していません。それをどうやって調べるのがいいのかノウハウも持っていません。ただ、そこを的確に判断できるようになれば、先行者利益を得られるでしょうね。
草コインはどこで買える?
繰り返しになりますが、僕は国内の大手仮想通貨取引所しか利用しておらず、その枠の中では草コインと呼べるようなものすごく安価な仮想通貨は取り扱いがないので、買ったことがありません。
ただ、それでも草コインに魅力を感じて何とかどこかで買えないかと考える人にお勧めなのは、バイナンスという香港に拠点を置く仮想通貨の取引所です。
この仮想通貨の取引所のCEOである『CZ』ことChangpeng Zhao(チャンフェン・ザオ)さんはとても魅力的な人です。僕もツイッターをフォローしています。
日本国内ではコインチェック(coincheck)が最も取り扱いしている仮想通貨が多いのですが、バイナンスにおける取り扱い仮想通貨はそれをはるかに凌ぎ、非常に多彩です。
日本国内の仮想通貨取引所だけを利用しているだけの状況の中で、仮想通貨投資で多くの稼ぎを得たいというのは、なかなか厳しいものがあると思います。
草コインを先取りして一発当てたいという人であれば、まずはバイナンスから始めるのがいいと思います。