仮想通貨が暴落(下落)した時、含み益が減っていく時に考えるべきこと
2018年1月初旬は含み益が+600万円を超えていた僕の仮想通貨総資産ですが、この記事を書いている2018年3月18日現在、含み益が+60万円になりました。
まだプラスだからいいと言えばいいですが、『なぜ+600万円の時に一旦利益確定しておかなかったのか』と思っているのが正直な気持ちです。今はどんどん減り続けているので…。2018年が明けてからは一度も高騰せず、ひらすら下落の毎日です。
ということで、今回は、仮想通貨で自分が投資している仮想通貨の価値が大きく下落したり、その結果、含み益がどんどん減っていくということに対して、僕の経験に基づく反省点を書いてみます。今後仮想通貨投資をする人の参考になれば幸いです。
仮想通貨の高騰時こそルールを明確化しておくべきだった
これはたしか仮想通貨投資だけじゃなく、株式投資でも、FXとかでも同じ話を耳にしたことがありますので、『投資』というもの全般に言えることなのかも知れません。
僕が2017年6月末に初めてイーサリアムを100万円買った時には、翌日、翌々日で120万円に資産価値が上がり、含み益がたった2日で+20万円になったのですが、その数日後に暴落が起きて、あれよあれよという間に100万円が60万円の価値に下がってしまいました。
いきなり暴落に遭ったことは、ある意味ではメンタルを鍛えられてよかったなとその時は思っていました。自分の投資した額が数週間で40%減ですから、なかなかその時はインパクトがありましたし、失敗したかなとも思いました。
ただ、その時点では『この投資した額は5年間は保持し続ける』という意気込みでしたから、仮想通貨を購入早々の値動きに対して何か行動をすぐさま起こそうという気は一切なかったので…。というか、僕に仮想通貨投資を教えてくれたHさんがそう言っていたので、信用できる彼の言葉通りにしようと、ある意味信者のような心境でしたから。
結果、しばらく含み損があったものの、徐々に盛り返し、その後は2017年末にかけての仮想通貨バブルの勢いに乗り、イーサリアムはどんどん価値を上げていきました。
2017年末にかけては、どの仮想通貨に投資しても深く考えなくても投資さえすれば、どれでも上がる状態でしたから、イーサリアムだけでなく、他の仮想通貨にも投資していきました。ビットコインキャッシュ、リップル、モナコイン、ライトコイン、カウンターパーティ、Zaifトークンです。
ところが、2018年1月中旬あたりから雲行きが怪しくなります。仮想通貨の価値下落に直結する主な出来事としては、
- 韓国で仮想通貨取引所のアカウント開設に本人確認が必要になった
- 中国での色々な仮想通貨に関する規制が強化された
- コインチェックが580億円相当のネム(XEM)を不正アクセスで流出させた
- ビットコイン高騰に影響を及ぼしたテザーという仮想通貨に疑惑が生じた
等です。4点目のテザー疑惑については、話が専門的なのですが、仮想通貨投資に関わる人にとっては、良く知っておくと良いことではありますので、別途初心者でも分かるような解説記事を書きたいなと思ってますが、ここでは割愛します。
振り返ってみると、ここに至るまでの間、含み益が大きなうちに何回か利益確定できるタイミングがあったように思います。ただ、きっとどこかで盛り返すと思っていたので、その機会を逃し続けてきた結果、今に至っているという状況です。
僕はこれまで投資とか投機とかそういったものは一切手を出してきていない人間です。ですので、昨年2017年の6月末から始めた仮想通貨投資が初の投資です。しかも、そんな僕にやってきたのは、2017年年末にかけての仮想通貨バブル。自分はただ良さそうな仮想通貨を買っただけで何もしていないのに時間が経つだけでどんどん総資産額は上がっていきました。
こうなってくると、もっともっと時間が経てば、もっともっと資産が増えるという気持ちになってきます。これが問題です。今振り返ってみると、『あれはまさにバブルだったんだな』と思えますが、その真っ只中にいるとそうは思えません。ほっとけばどんどん増えるような気になっていました。
さて、前置きが少し長くなってしまいましたが、そろそろ本題に入ります。
反省点①よくばらず、理想額は低めに設定する
僕が現在投資している額は、228万円です。これが2018年1月中旬では、800万円くらいになっていました。僕は一つの区切りとして、1,000万円超えを考えていました。ここまで行ったらさすがに利益確定させようという考えがありました。しかし、残念ながらそこに到達する前に暴落が始まりました。
ただ、冷静に考えてみると、投資した額の倍になることというのは、例えば、銀行に貯金をしたり、株式に投資したり、FXをやったりしても、まず起きないことです。FXだと起きるのかな?やったことないのでわかりません。
少なくとも僕は仮想通貨のトレードを積極的にやったわけではなく、現物を買って放置しておいただけで、そんなことになっていました。FXみたいな短期の値下がり・値下がりをパソコンにべったり張り付いてチャートを見ながら売買したわけでもなく、ただ買って放置していただけ。
それにも関わらず、約4倍の資産額になっていたのです。ただ、その当時は『まだたった4倍』という印象でした。感覚が麻痺していたんですね。はぁ…これ書いてるだけでも『なんであの時売らなかったのか…』と後悔の念がやってきます。これを読んでいる人で、かつ、仮想通貨投資をする人は、僕と同じことにならないといいなと思います。
そういう意味では、仮想通貨の投資中は高望みせず、目標額を低めに設定して冷静に状況を見るということが大事だと思います。
反省点②売るなら下落の間にある上昇期で売る。即決・即行動が必要。
僕の仮想通貨の総資産は、前述した通り、2018年1月中旬時点で800万円くらいになっていました。そこから徐々に下げていきましたが、一気に下がったわけではなく、徐々に徐々に下げていきました。
仮想通貨の総資産が800万円になった内訳は、ビットフライヤー(bitFlyer)で買っていたイーサリアム、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、モナコインの総額で大体630万円、 コインチェック(coincheck)で買っていたリップルが160万円、ザイフ(Zaif)で買っていたカウンターパーティとZaifトークンが20万円くらいでした。
ビットフライヤー(bitFlyer)、コインチェック(coincheck)、ザイフ(Zaif)の3社分で投資した額は228万円、その結果の総資産額が約800万円ということだった訳ですが、いきなりその総資産額が+60万円に大暴落したわけではありませんでした。2018年1月中旬から3月中旬の2か月間の間でじわじわと下落していきました。
しかも、その下落時には、必ず下げ止まりが発生し、そこで一旦停滞したり、そこから少し戻すといった値動きがありました。総資産額が700万円⇒600万円⇒500万円⇒450万円⇒370万円⇒300万円⇒280万円⇒250万円…といった感じだったと思います。
ですので、今思えば、反省点①に書いた『あまり欲張らない』ということを常に意識しておき、流れが悪くなったら自分の理想額に近い状況にある段階で一旦売るべきだったなと思っています。そして、その売るタイミングは、下げ止まりのタイミングや、そこから少し値を戻した時だったなと思っています。
僕の場合だと、上記した下落の流れの中では、総資産額が500万円くらいの時にそうしておけば良かったなと。最高額のところでそういう決断ができていたら良かったですが、その段階では『まだまだ上がる。ここで売り払ってしばらくした後でグーンと上がったら損しそう』という思考になります。おそらくこれはみんなそうなのではないかと。
仮想通貨は、法定通貨と違い、その価値を裏付けるものがないとよく言われます。仮想通貨を欲しがる人が多くなれば、価値は物凄くあがるし、その逆が起きれば、価値は一気に下がります。この為、値動きが非常に激しいです。
ですので、仮に自分の総資産額が800万円くらいになったとしても、実質は600万円くらいなんだと認識しておいて、そこに接近する大きめの下落の波が来たら、そこが判断のポイントです。そこに到達する前のタイミングで、かつ、下げ止まりが起き、少し上げた時に一気に売ってしまうのが良かったなというのが反省点です。
しかも、悪い流れの時は、下落の波が結構速いテンポで次々とやってきます。ですので、即決・即断がかなり重要です。僕の場合は、それができなかったのでここまできてしまっています。
反省点③仮想通貨の市場は上がりっぱなしとは限らない
僕は、仮想通貨の価値は長期的に見れば右肩あがりでどんどん上がっていくという思いもあり、あるタイミングで下がっても、しばらくしたら上がっていくんだろうと考えが根底にありました。しかも、下がると言っても一時的なもので、すぐ回復するんだろうと思っていました。
仮想通貨投資では、コイン1枚あたりの価値が安い時に大量に買い込んでおくことが重要で、そうしておくことがコイン1枚あたりの価値が上がった時にその枚数分だけの掛け算になり、大きく資産を増やすことができます。
ビットコインで億り人になった人は、1BTCがものすごく安い時に大量に買い込んでおき、結果的にビットコインの価値が大きく上がったので、そんなことになった訳です。
僕は2017年6月末にイーサリアムを買い、その時点では1ETH=29,000円くらいでしたから約34ETHくらいを保有しています。1ETHはこの記事を書いている2018年3月時点では1ETH=60,000円くらいになっている為、今一旦手放していずれまた買い直しすることを考えると、保有量が半分以下に減ってしまいます。
これを同じ考えでその他の仮想通貨も保持し続けていたのですが、例えば、僕が保有しているモナコインに関して言えば、500円台の時に買い、700円台の時に買い増ししていますが、この記事を書いている2018年3月中旬現在、モナコインは1MONA=470円くらいになっちゃっています。
そう考えると、思い切って一回日本円に戻し、いずれ大きく下げた時に買い直すという手も視野に入れておくのもありだったなというのが、反省点です。
そう考えると、含み益が+600万円だった時に一回売ってしまい、しばらく暴落を余裕な気持ちで眺めつつ、回復の兆しがそろそろ来そうだと思えた時にもう一度安いものを買い直すという手を取ればよかったなと思ってます。
反省点④コイン毎に対応を判断することも大事
僕は、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、モナコイン、リップル、カウンターパーティ、Zaifトークンを持っています。
このうち、イーサリアムは購入当時から比べると、未だに2倍以上の価値はあるので、収支はプラスです。ビットコインに次ぐ時価総額の高い仮想通貨と言われるだけあって強いです。
ただ、あてが外れたのは、ビットコインキャッシュとモナコインです。ビットコインキャッシュは38万円投資して現在20万円(含み損が18万円)、モナコインは42万円投資して現在19万円(含み損が23万円)という状況です。
いずれも2018年はもっと上がっていくと思っていましたが、仮想通貨全体が下落の流れなので徐々に下がっていき、いつの間にか含み損の領域に入っていました。ビットコインキャッシュは2枚、モナコインは約450枚の保有です。
ビットコインキャッシュは1枚あたり19万円くらいの時に購入し、モナコインは1枚500円くらいの時と700円くらいの時の2回に分けて買っています。
仮想通貨を何種類も持っていると、全体として資産がいくらあるのかに目が行きがちでしたが、それぞれのコイン毎にこれはもう手放した方がいいかもしれないなと判断することも今思えば必要だったなと思います。
反省点⑤コインの持ち替えも大事
これは反省点③に関連しますが、一度買った仮想通貨をずっと持ち続けて、下落する時もひたすらそれに耐え続けて、含み損が発生しても持ち続けるというのはどうなだったのか…と最近は思っています。
僕の場合、それに該当するのはビットコインキャッシュとモナコインです。これらは早めに売ってしまい、しばらく日本円として持ち続けた後、下がりまくったビットコインに買い替えて再起を狙うという作戦もありだったかなと。
でも、2018年1月中旬からこの記事を書いている3月中旬までにかけて、ここまで下がりまくるとは思っていなかったので、これは非常に難しい判断ですね。ここからしばらく下げまくるという風に判断したのであれば、そういう作戦もありだったなと思います。