そもそも仮想通貨とは?
仮想通貨は誰が考えたの?
これは色々なサイトで書いてあることなのでわざわざ書くこともないかなと思いますが、あえて書いておきます。
『サトシ・ナカモト』と名乗る謎の人物の論文から生まれた
2008年10月31日に『サトシ・ナカモト(Satoshi Nakamoto)』と名乗る人物が仮想通貨の技術的な議論をするフォーラムのメーリングリストに『Bitcoin:A Peer-to Peer Electronic Cash System(電子通貨ビットコインシステム)』という論文を投稿したことに端を発します。
論文のタイトルを見て分かるようにこの時点で既に『ビットコイン』という名づけがされていたようですね。尚、Wikipediaで『仮想通貨』を調べると以下のように書いてあるのですが、今現在『仮想通貨』と呼ばれているものとは違うようです。
ちなみにこのサトシ・ナカモト(Satoshi Nakamoto)という人物が、実はあの堀江貴文氏ではないかと巷で噂になったことがあります。本人は否定しています。サトシ・ナカモト(Satoshi Nakamoto)については、個人だという見方とグループが共有して使っている偽名という見方もあり、調べてみると面白いです。
仮想通貨は誰が作ったの?
この論文に興味を持った世界中の有志のプログラマー達が『実際に作ってみよう!』と分担して開発を始め、2009年にプロトタイプをネット上に公開。2009年1月9日にビットコインのバージョン0.1がリリースされ、この時点からビットコインネットワークに誰でも参加できるようになりました。
2009年1月12日に初めて生成されたブロックチェーン上のブロック(genesis block)が、サトシ・ナカモト(Satoshi Nakamoto)からソフトウェア開発者のハル・フィイー(Hal Finney)へ送信されました。
仮想通貨はいつから使われているの?
New Liberty Standardが初めて法定通貨との交換を実施
2009年10月12日、New Liberty Standardが5,050BTCを5.02ドルで購入しました。世界初の仮想通貨(=ビットコイン)と法定通貨間の交換が起きた瞬間です。
このNew Liberty Standardが購入したビットコインがウェブ上で販売され、この時の販売価格が1BTC=0.00076ドルです。この0.00076 ドルの根拠は、30日間ビットコインのマイニング(採掘)に必要となった電気料金をもとに算出された額です。30日間でかかった電気料金を採掘できたビットコインで割った額です。
『誰かビットコイン1万枚とピザを交換しない?』が初めての商取引
そんなほぼ無価値に等しかったビットコインですが、2010年5月17日に冒頭に書いた仮想通貨の技術的な議論をするフォーラムのメーリングリストにフロリダ州ジャクソンヴィルのLaszlo Hanyeczというエンジニアが冗談半分で『誰かビットコイン10,000BTCとピザを交換しないか?』と投げかけました。
それを面白いと思った別のエンジニアである18歳のJeremy SturdivantがPapa John's(パパ・ジョンズ)というピザ屋さんに2枚のピザを注文し、法定通貨で支払いを行い、そのピザをLaszlo Hanyeczに届けてあげました。その対価としてビットコインが送金されました。
ただのデータでしかなかったビットコインが初めて現実の物との交換が成立し、世界初のビットコインを使った商取引が成立したこの日(5月22日)は、『ビットコイン・ピザ・デイ(Bitcoin Pizza Day)」と呼ばれ、この日はビットコインユーザーに世界中のピザ屋さんが割引で提供しているのだとか…。日本では普及していないような気がします。
この時届けられたピザは2枚で25ドル。そのピザ代の支払いに10,000BTCですから、当時の1BTCは1セント以下の価値だったということになります。そんな半分遊びで行われたビットコインの決済をきっかけにして、仮想通貨が現実世界の決済で使えるのではないかという意見が高まっていきました。